専務取締役 中澤 睦雄

【経歴】
昭和59年3月 武蔵工業大学機械工学科卒業
昭和59年4月 日産自動車入社
平成3年8月  同社退社
平成4年4月  互助交通へ取締役入社
平成6年5月  常務取締役就任
平成20年8月 専務取締役就任(代表取締役代行)


専務に就任までの経緯を教えてください

次男として生まれたので、自分が家業のタクシー会社を継ぐという意識はもっていませんでした。それでも親の影響か子供のころの将来の夢に「タクシードライバー」と書いたのを覚えています。

大学受験の際に、兄が専門職の強い大学に進んだため、その頃から将来は自分が会社を継ぐのではと感じていました。しかし父からは、進学・就職にあたってもそのような話は一切なく、自分の好きな自動車のメーカーに就職し技術部でエンジニアとして働いていました。エンジニアといってもデスクワークだけではなく、工場の工員さんや設備のメンテナンスをする技能員さんと一緒に仕事をすることが多く、彼らとの付き合いのなかで、仕事のノウハウを学んだように思います。

28歳になったとき父から突然「家業を継ぐため戻ってこい。」と電話があり、当時の仕事の都合もあったので、整理がついた段階で家業に戻ることを決断いたしました。

30歳になり会社に入社すると、まず大手のタクシー会社に3ヶ月間研修に行かせてもらい、タクシー会社の業務を覚えました。
自社に戻ってからは、営業担当の補佐役として社内業務の効率化に取り組みました。当時は、紙での書類管理がメインだったので、エクセルのマクロ機能で運行管理システムを作ったり、乗務員の研修資料をパソコンで作る等、少しづつ会社の体制を整えて行きました。

また、当時は、それまで働いてきた環境とのギャップや自分の考える「良い会社」のイメージにどうやって自社を近づけていくかに頭を悩ませ四苦八苦していたと思います。そんな中で一部の社員と考えが合わず、衝突することもありましたが、入社してから5~6年した頃には、繰り返し伝えていた思いが浸透し、全員が同じ方向に動き出すことができるようになったと思います。

現在は、専務取締役という立場ではありますが、社長である父から業務については一任され、実質的に経営者として活動させていただいています。

新人も気軽に相談に乗ってもらえる雰囲気の社風です。

会社から徒歩1分の場所に、3階建ての社員寮があります。

毎月、接客・安全面について社員研修が行われています。


経営者として大切にしていること、心掛けていることを教えてください

タクシー会社は人が全てなので、人財採用には気を付けています。
当社の方針と合わない方を採用してもお互い良い方向に向かいません。どんなに人が足りなくても採用基準では妥協しないようにしています。私が求めている基準は2点です。1点目は「きちんと報告・相談ができ約束を守れる」こと。2点目は「お客様へのサービス精神」があることです。ポイントは、人として当たり前のことを当たり前にできるか方かを見させていただいています。


これからのタクシー業界はどうなっていくと思いますか?

近い将来、車の自動運転が実用化されればタクシーはドライバーが要らなくなってしまう。そんな未来予想もありますが、お客様へのサービスは、人でなければ対応できない領域だと思います。
今後、日本では少子高齢化が進み、特に年配向けのサービスが重要になっていく中で、タクシーサービスも変わっていかなければならないと考えています。例えば年金暮らしでもタクシーでの通院利用に負担の少ない、「月額定額制の料金体系」や「介護施設とパートナーを組み利便性を高める」など、タクシーのメリットであるドアtoドアの「きめ細かいサービス」を提供すれば、将来も十分発展しつつ、お客様からの支持も得られるサービスになると考えています。


会社の方針や方向性を教えてください

地元(下町)、墨田区に根差した人情味あるタクシー会社を目指しています。
また、タクシー事業者としてのプライドを持ち、お客様に求められるサービスレベルを社員全員が提供していくために、社員一人ひとりが考え、実践していく必要があると思っています。その上で、社会に求められる交通機関のひとつとしてお客様から選ばれる会社になっていきます。


自社の特徴は何だと思いますか?

一言でいえば、家族的な会社だと思います。ドライバー同士、社内の管理者とも冗談を気軽に言い合える社風です。また、私は個人の自主性を重んじます。『売上が全て』という方針のタクシー会社もありますが、必要な収入や価値観は社員一人ひとり違います。企業体なので目標売上は設定していますが、それを達成するかどうかは、「個人の自主性」に任せています。こちらから数字を無理矢理押し付けても、安全運転や接客レベルを落とされては意味がありません。

以前は目標数字をやるように厳しく指導していた時もあるんですが長続きしないんですね。それよりも、売上は個人の自主性に任せ、やるべきことをきちんとやっていれば売り上げは後から付いてくると考えるようになりました。

しかし、接客レベルやサービスレベルに関しては妥協しません。チェッカーグループでは、「エコーカード」というお客様からのアンケートハガキが毎月届くのですが、良いコメントは全員の前で賞賛しますが、接客に関するクレームなど、サービスレベルの低いと思われる社員は外部の研修制度を使って一から接客を学び直してもらうことも行っています。その成果もあって、当社はチェッカーグループ(53社)の中ではお客様から上位の評価を頂いています。

商号 互助交通有限会社
設立 昭和30年2月11日
資本金 800万円
年商 6億2千万円(平成23年度)
代表取締役 中澤 克己
専務取締役(代表代理) 中澤 睦雄
事業内容 一般乗用旅客自動車運送事業
所在地 〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-14-7
車両台数 中型車80台
従業員数 220名(2014年2月現在)
公式採用サイト http://www.gojyo-taxi.com
所属 チェッカーキャブグループ
雇用形態 正社員
応募資格 年齢:21~60歳位まで
※2種免保有者は70歳位まで
資格:1種普通免許
※全社AT車ですので、AT車限定免許でも可能です。
勤務地 本社 :東京都墨田区江東橋4-14-7
【交通】JR総武線・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅から徒歩5分
営業所:東京都江東区南砂7-4-4
【交通】東西線南砂町駅から徒歩4分
勤務時間 AM8:00~翌AM2:00 (週実働40時間制)月11~12日の隔日勤務
休日・休暇 月6日~8日(特別休暇あり)
月に2度は2連休があります。(12乗務の場合)
給与 給与:固定給+歩合給(約54%)
【給与例】
前職営業:入社2年目
月給17万7285円+歩合17万円(売上算出)+賞与44万円=年収410万円
待遇・福利厚生 社会保険完備
賞与2回
無事故手当
精勤手当
生活支援金制度
入社祝金10万円支給 
厚生年金基金(保養所有り)
社員寮完備(家賃2万円前後/月)
2種免許取得会社費用負担 
2種免許取得実地免除(最短8日間)
ドライブレコーダー、全車カーナビ装備

互助交通トップドライバー紹介

武田さんのインタビュー

前職:自営業
2012年12月より乗務スタート


BEST TAXI COMPANY編集者のコメント

互助交通さんは、墨田区にある従業員200名規模の会社です。3代目である中澤専務は、父である中澤社長が元気な間は、自分は社長にならず専務として会社経営を続けていくそうです。

中澤専務の方針は、売上よりも安全面と接客サービスを重視しています。毎朝出社する度に、売上よりも事故がないことにホッとするそうです。売上が良いことに越したことはありませんが、はやり事故がないことが一番だということです。またサービス面が良ければ、売上は後から付いてくる。といった考え方で社員研修にも力を入れています。

家庭的な雰囲気の会社で、取材時もドライバーさん同士もそうですが、管理者とも冗談を言い合っているのが印象的で、下町の人情味あるタクシー会社といった特徴の会社です。



ベストタクシーカンパニー選出企業


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