所属:東京ワールド交通株式会社
前職:建築関係
乗務員歴:2010年4月より
以前は建築関係の仕事をしていましたが、リーマンショックの影響で、安定した収入が得られなくなったため、以前から興味のあったタクシードライバーをやってみようと思いました。ただ自分にできるか本当に悩みました。。。
前職で都内の地理に詳しくなったこともあり、2種免許は1発合格することができましたが、実戦では幹線道路の名前だけでなく、建物名や交差点の名前など、覚えることがたくさんありました。私は今の給与レベルを稼ぐようになるまで1年くらいかかりました。
今の会社で2社目なんですが、前社では先輩も会社も誰もタクシー乗務のイロハやテクニックなど、教えてくれなかったので、1年くらいかかったんだと思います。
今の会社のように教育のしっかりしている会社だと、早い人だと3ヶ月くらいで稼げるようになりますね。
「アイコンタクトです。」
私は、お客様と一瞬目合ったときに「あ、乗ってくるな」と直感で分かります。例えばオフィス街では、ビルのエレベーターの表示、そこからから出て来る人を注意しながら見ています。そこでアイコンタクトができれば、お客様が手を上げる前にドアを開けて、乗せることができるんです。
交差点では、前を走る空車のタクシーが行く方向、台数を見ています。もし複数台が右に行けば左に行きます。後ろにタクシーがいる場合は、交差点にゆっくり入り信号で後ろが付いて来れないようなテクニックを使う場合もあります。
「乗れている感覚が大事」
経験を積むと、「今日は乗れている」という現象が多くなってきます。これはお客様を目的地までお送りすると、別のお客様が乗ってこられる。ということが途切れなくなる現象です。この現象が多くなると売上が安定してきますね。
基本的には、お客様の雰囲気を見ながら、接客方法を変えるようにしています。1日に30組くらいの方を乗せるのですが、4~5組の方は話好きの方がいらっしゃるので、いろんなドラマがあって面白いですね。また、酔っていて寝てしまいそうなお客様の場合には、事前に住所まで聞き出すようにしています。これをやらないと途中で家まで行けなくなるんですね。
特に走るエリアは限定せず、空車になった時に早くお客様を乗せられる場所は何処か?を考えて走っています。時間帯、地域、天候によって客層や場所も変わるので、総合的に考えて自分の引き出し(データベース)を活用して効率的に走ることができるようになると曜日、天候関係なく安定した売上が上げられるようになります。
また、タクシーは最後まで諦めずにやることですね。
初乗り730円のお客様に先に、ロングのお客様がいるので、今のお客様を大事にすることが安定して稼ぐことができるコツだと思います。
世間ではタクシードライバーの良いイメージがないと思いますが、私が思うにはそれほど悪い商売ではないと思います。同僚にはいろんな経歴の方がいますが、年齢/経験職業関係なく、年収700万以上稼げる職種は他にそうないと思います。